エンジェル投資のデューデリジェンス準備——起業家が揃えるべき資料

エンジェル投資のデューデリジェンス(DD)で聞かれる観点と、起業家が事前に揃えるべき資料一覧を解説。ともしびでの対話前に準備しておくとスムーズなチェックリスト付きです。

DDは「審査の壁」ではなく「対話の材料」

エンジェル投資が進むと、投資家はデューデリジェンス(DD)——事業・数字・リスクの確認——を行います。

大企業の監査のような重装備は不要ですが、聞かれて答えられない状態だと、信頼が止まります。ピッチの次に揃えるべきは、対話用の最低限の資料です。

DDでよく見られる観点

領域 見るポイント
事業 課題の深さ、顧客、競合、成長仮説
数字 売上・粗利・ユニットエコノミクスの根拠
チーム 役割分担、コミット、スキルの穴
法務・権利 契約、知財、許認可の有無
資金 調達額、使途、次のマイルストーン

→ 関連記事:起業家のピッチ設計

起業家が揃えるべき資料(最低限)

優先度 資料 内容
必須 ピッチ要約 核心4項目+調達額・使途
必須 数字の根拠メモ 単価・件数・粗利の仮定
必須 使途内訳 人件費・在庫・広告など
推奨 顧客・トラクション 実績、ヒアリング、PoC結果
推奨 競合比較表 代替手段と自社の差
推奨 キャップテーブル概要 株式・持分の現状
あれば 契約・許認可一覧 重要契約と期限

すべてが完璧である必要はありません。**「ない理由」と「いつ揃えるか」**を言えることが重要です。

ともしびでの進め方との関係

ともしびでは、まず会員制の空間でピッチを公開し、打診・対話に進みます。

段階 準備の焦点
投稿前 核心4項目・ストーリーとロジック
打診直後 使途・数字の根拠・チーム説明
条件交渉前 キャップテーブル・希薄化の上限

→ 関連記事:資金調達を共同創業者に説明する

よくある準備不足

  • 調達額だけがあり、使途が曖昧
  • 「競合はいない」と断言している
  • 数字の根拠が希望的観測のみ
  • 共同創業者と希薄化の合意がない
  • 次のマイルストーン(何ができたら次か)がない

チェックリスト(対話前)

  • 核心4項目が各100文字以上ある
  • 調達額と使途が1枚で説明できる
  • 数字の仮定を口頭で説明できる
  • チーム内で希薄化の上限が決まっている
  • 次の3〜6ヶ月のマイルストーンがある

まとめ

エンジェル投資のDD準備は、厚い資料集より対話に耐える根拠を揃えることです。ピッチ・数字・使途・チーム合意——この4つがあるだけで、投資家との会話の質が大きく変わります。

次の一歩

上のチェックリストで未完了の項目を1つ選び、今週中に1ページにまとめてみてください。

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